熱産ヒートについて
あなたのそばに、熱産ヒート
熱産ヒートは、熱処理のエキスパート集団としてモノづくりを支えている会社です。
熱処理とは鋼材をはじめとする金属を、目的に応じた適切な温度に熱をコントロールする技術。
[例]
- ・溶接箇所の金属の強度低下を防ぐ
- ・金属を溶かす
- ・金属そのものの強度を上げる
- ・鋼鈑や鋼管を曲げる 等々
工業製品の生産プロセスにおいて様々な場面でこの技術は活躍しています。
当社はこれらの技術を様々なかたちで電力プラント、鉄鋼、船舶のメーカー様をはじめとするお客様にご提供しています。「電気」「鉄」「船」ならばみなさんも身近な存在に感じるのではないでしょうか?
私たちの技術や製品を日頃直接目にすることはないかもしれませんが、実はみなさんの生活に欠かせない製品に密接に関わっています。
熱産ヒートの事業領域
電力業界
発電所の安定稼働に貢献
熱産ヒートは、発電所の新設や補修、定期点検時の溶接作業前後に、高周波誘導加熱装置による熱処理工事「予熱・焼鈍工事」を行います。
配管の溶接作業時には、配管と接着用の金属である溶接棒を熱で溶かして金属同士を接合する際に、残留応力というものが溶接後の配管に生じ、これが経年とともにヒビや割れが発生する原因となってしまいます。
そこで必要なのが予熱・焼鈍工事。溶接箇所の残留応力を除去し、配管の強度を保持します。
熱産ヒートは、私たちの生活や生産活動に欠かせない発電所の安定稼働に貢献しています。
鉄鋼業界
高品質かつ高効率な日本の鉄鋼生産を陰で支える
鉄は、鉄鉱石を溶かして成分を調整し鋳込んだあと、加熱して延ばして様々な形状に加工されるなどの工程を経て鉄鋼製品として出荷されていきます。
熱産ヒートは製鉄工程において、主に以下のような役割を担っています。
工業炉の設計・施工・修理
圧延設備溶接時の熱処理
素材産業にとって熱は生産に欠かせない要素。
高品質かつ高効率な日本の鉄鋼生産を、熱産ヒートは陰で支えています。
造船業界
強く美しい船舶づくりに貢献
船づくりでは、鋼板と鋼板を溶接作業でつなぎ合わせて大きな船体を造ります。
しかし、溶接により鋼板同士を接合する際に、経年とともにヒビや割れが発生する原因となる残留応力が発生し、鋼板がやけどをおこしたような歪みができてしまいます。
熱産ヒートは、溶接により発生した歪を矯正するための高周波誘導加熱装置を用いた「歪取り装置」を開発しました。
従来のガスによる歪取りでは熟練技術者が必要でしたが、この装置を開発したことで熟練技術者不足の解消が可能となりました。
また、防衛省の艦船づくりにも用いられるなど高い信頼を得ている技術で、白色塗料による塗装をしても処理の跡が目立たないなど、見た目も美しく仕上がります。
私たちは日本の高度な造船技術にも貢献しています。